太平洋津波警報センターを見学しました。
9月25日から10月5日までおこなったハワイ巡検(琉大地学twitter)の中で、オアフ島にある太平洋津波警報センター(PTWC)と国際津波情報センター(ITIC)を訪問しました。
この2つの組織はパールハーバー内のFord Islandにあります。ここは米軍基地内のため、訪問するには事前に基地内立ち入り許可申請が必要です。それでも許可が下りるかどうかは不確実で、今年も訪問日直前に許可が下りました。
訪問する前に、Pass and ID centerで入域許可申請をします。立ち入る際の要求が年々厳しくなっています。今回は学生が多かったので手続きに1時間以上かかりました。
許可が下りた後、Ford Islandに渡ります。橋を渡ってしばらく走るとNOAA Daniel K. Inouye Regional Center の建物が見えてきます。PTWCとITICはこの中に入っています。
まずITICで、Laura博士から津波についての講義を受けました。訪問する直前に発生したインドネシアのスラベシ島でのM7.5地震で発生した津波被害について説明を受けました。
そのあと、PTWCで津波警報を出すシステムについてWeinstein博士から解説を受けました。PTWCでは世界各地に配置された地震観測網のデータを使って震源決定およびマグニチュードの決定を行い、それを基にした津波数値計算結果を使って津波情報(各地の津波高さ)を流します。仮想地震を用いて、津波情報を出すまでのプロセスを見せていただきました。