テレビ放送

6月9日、RBC琉球放送のニュースにおいて、6月8日にフィリピン南部で発生した地震に伴い発表された津波注意報について解説しました。

なぜ?解除までに時間がかかった「津波注意報」 地震・津波の研究者に聞いてみた

遠方で発生した津波は、伝播の途中で島々による反射を繰り返すため、波が複雑になり、津波が長時間続く傾向があります。今回の震源はフィリピン南部で、その周辺にはインドネシアの多くの島々があります。そのため津波は島々で反射を繰り返しながら太平洋側へ伝わり、第1波の後も津波が長時間継続する可能性があります。また、第1波よりも後に到達する波の方が大きくなる場合もあるため、注意報が解除されるまでは警戒を続けることが重要です。

 

JpGU-AGU2026に参加しました

5月24日から29日に千葉市幕張メッセでおこなわれたJpGU-AGU2026に参加しました。

 

ポスター会場です。口頭発表の会場もあります。

 

水曜日にポスター発表を行いました。沖永良部島の南東沖の群発地震に関する話です。VLFEの活動と関係がありそうです。

 

沖永良部の地震活動

2026年5月20日、M5.9の地震が沖永良部島の北側で起こりました。先週、地震観測点の更新に行ってきた矢先の出来事でした。データはうまくとれたでしょうか。

与論島で最大震度5強、沖縄本島でも震度2から3の揺れになりました。

そこで、過去どのような地震活動であったのか、この付近の過去の地震活動を見てみました。

1960年から2020年までのM5.0以上の地震分布をプロットしました。地震カタログにはISCカタログを用いています。対象領域は、27.5°N、128.5°Eを中心とする半径0.3度の円内です。星印が今回の震央です。24時間経過してみて、余震活動はあまり活発ではありません。

沖永良部島の北側では、M5.5以上の地震が多く発生していることが分かります。一方、島の西側では、M5.5未満の地震によるクラスターが見られます。このクラスターは、繰り返し地震が発生している領域に対応しています。

 

1960年以降のM5.0以上の地震について、時間―マグニチュード分布をプロットしました。1960年の地震はMS、それ以外はmbを使っています。M5.5以上の地震は、およそ10年ごとに複数個発生する傾向があるように見えます。具体的には、1984/08/29と1985/03/01、1995/01/15と1996/06/02、2007/04/21と2008/07/08、2014/10/22と2016/09/26です。

一方で、1980年以前の活動には、このような周期性が弱いように見えます。そのため、10年ごとの活動は見かけ上の周期性かもしれません。ただし、1967/04/13と1968/11/12のように、1.5年以内にM5.9とM5.8の地震が発生している事例もあり、短期間に同規模の地震が複数回発生する傾向は存在するように見えます。

西表島北部の群発地震(2)

4月から始まった西表島の群発地震の活動です。

気象庁カタログの中から、観測点数が10点以上の地震を選んでプロットしました。5月1日から14日までの活動です。東西方向に延びた分布をしています。

 

観測点数が10点以上の地震を選択し、累積個数分布および東西断面における時空間分布をプロットしました。活動域が東西方向に拡大しています。拡散の式を当てはめています。

沖永良部島へ地震観測点の点検に行きました

5月14日、沖永良部島に地震観測点の点検というよりシステム更新作業に行きました。

沖永良部空港です。

 

地震観測点です。

 

作業終了です。ソーラーパネルが1枚減りました。

 

穏やかなフーチャです。冬のフーチャとは全く違います。波しぶきが全然来ません。

西表島北部の群発地震

2026年5月1日ごろから、西表島北部で群発地震が発生しています。

西表島南西沖は、比較的群発地震活動が活発な領域です。近年では、2013年以降に活動が活発化していることが報告されています(Nakamura and Kinjo, 2018)。一方、西表島北側では、南西沖ほど活発な活動はみられていませんでした。しかし、西表島北西沖(1991–1994年西表島群発地震の活動域およびその北西延長部)や、西表島と石垣島の間では、ときどき小規模な群発地震が発生していました。今回の群発地震の領域では、これまで顕著な活動は確認されていませんでした。

 

気象庁カタログの中から、観測点数が10点以上の地震を選んでプロットしました。5月1日から14日までの活動です。東西方向に延びた分布をしています。

 

観測点数が10点以上の地震を選択し、累積個数分布および東西断面における時空間分布をプロットしました。活動域が東西方向に拡大しているように見えます。