南部琉球海溝で起こった超低周波地震の論文

南部琉球海溝で起こった超低周波地震を調査した研究成果が、Earth, Planets and Space 誌に掲載されました。

Spatiotemporal variability and tectonic implications of very low-frequency earthquakes in the southwestern Ryukyu Trench

この研究では、南西琉球海溝で起きる、とてもゆっくりした特殊な地震(VLFE:超低周波地震)を20年以上調べました。

研究の結果、VLFE は海溝の近くの限られた場所で、約2〜3か月おきに群発的に起きることがわかりました。また、普通の地震が起きやすい場所とは発生場所がずれていることから、地下の沈み込んだプレート面ですべり方が「普通の地震を起こす場所」と「ゆっくりと滑る場所」に分かれていることが判明しました。さらに、VLFEは2001年頃から増加しており、これは周辺で発生した中規模地震や、その後に起きた余効すべり(afterslip)と関連している可能性がありますが、その時期が必ずしも対応しません。このことから、当時、琉球海溝の海溝軸付近でプレート間カップリング(プレート同士の固着状態)の変化が起き、それに伴って地震活動の変化やVLFE活動の増加が起こった可能性が考えられます。