2017年5月20日から25日の五日間にかけて千葉県幕張メッセ他会場で行われたJpGU-AGU Joint Meeting 2017へ参加してきました。
今回の大会では、アメリカ地球物理学連合大会との合同セッションとなり、規模も昨年と比べはるかに大きくなりました。
様々な国から、たくさんの大学や企業含む地球科学系の関係者がふるって参加し、千葉海浜幕張メッセが日本で一番熱い場所となった五日間になりました。
さて、私たち琉球大学地震研究室からも、二人の院生が参加しましたよ。
こちらのポスターはM2祖慶さんの発表となります。
Detection of tsunami deposits in the east of Taiwan using Ground Penetrating Radar (地中レーダーを用いた台湾東部における津波堆積物層の検出)について発表しました。
彼は、今回が2回目の学会参加となりました。
初参加の時と比べ、だいぶリラックスした表情で挑んでおり、参加者からの質問などにハキハキと受け答えしていましたよ。
参加者に自ら積極的に話しかけにいく姿も見られ、大変立派でありました。
M1の金城さんは、Induced Low Frequency Earthquakes Contributed to Teleseismic Events Along the Ryukyu Islands, Okinawa (遠地地震による琉球列島での低周波地震の誘発現象)について発表しました。
遠くで発生した地震の波が沖縄にやってきたとき、低周波の地震を引き起こすのかどうか、についての研究発表です。
発表の一週間前は緊張のあまり眠れなかったそう。しかしながら、本番では、研究者や他大学の学生さんと楽しそうに議論を交わしていましたよ。
ちなみに、彼女は今回の学会に合わせて新しくかりゆしウェアを調達したそうです。
中村先生は、Seasonal variation in tidal response of very low frequency earthquakes in the Ryukyu Trench(琉球海溝での超低周波地震の潮汐応答の季節変化)について発表しました。琉球海溝で発生する巨大地震津波のメカニズムを探る上でとても大事な研究です。
先生は、このポスター以外にも、歴史地震についての興味深い研究(Seismicity on Okinawa Island around 1858, estimated from observations by a French missionary)も発表されていました。参加者の皆さんと和気あいあいとお話されている姿が非常に印象的でした。
学会の終わりには、昨年度卒業し帰京している門井君を交えての楽しいお開き会となりました。
(*写真: 左から祖慶真也君、金城亜祐美、中村衛先生、門井洋平君)
会場も、幕張メッセだけでなく、国際会議場、国際展示場、東京ベイ幕張ホールと、複数の場所で行われました。
口頭発表会場とポスター会場を往復しているだけで、日の終わりには足が棒のようになりヘトヘト…(汗)でしたが、
そんな思い出も、大会参加で得た新たな知識も、(そして発表終わりに研究室のメンバーで飲んだビールの味も)良いお土産となりました。
この五日間で得た経験を研究室に持ち帰り、研究に対するエネルギーへと変えて頑張っていきたいと思います。