沖縄での1960年チリ津波の数値シミュレーション

1960年5月23日4時(日本時間)に発生したチリ(Valdivia)地震津波(Mw9.5)の数値計算を行ってみました。

授業の中で沖縄付近での津波の挙動を説明するため計算してみました。非線形分散波で計算しています。

日本へは、津波は翌日の24日午前に到来しています。津波が高かった名護北部へは、沖縄本島の北側を津波が回り込んできている様子がわかります。

沖縄本島から奄美大島付近(波高(m)。左下の時間は地震発生からの経過時間)

 

先島諸島付近(波高(m)。左下の時間は地震発生からの経過時間)

記録には残っていませんが、宮古島北東海岸も、津波が高かったかもしれません。

真栄田岬へマイクロアトールの見学

5月28日、研究室で真栄田岬へマイクロアトールを見学に行きました。

 

直径1mくらいのマイクロアトールが多数あります。干潮時、マイクロアトールの縁の高さがほぼ海水面になっています。

 

こんな感じのものがあちこちにあります。これは中央がやや上に膨らんでいます。これらの形状は、この地域の最近数十年間の海水準変動を表しています。

 

真栄田岬のマイクロアトールを使った海水準変動の論文です。

J. Weil-Accardo et al. (2019) Relative Sea-Level Changes Over the Past Centuries in the Central Ryukyu Arc Inferred From Coral Microatolls.

 

沖縄のVLFE活動2002-2019年

沖縄の超低周波地震活動の変化をアニメにしました。

2002年から2019年までの1か月ごとの活動です。頻繁に沖縄島付近と八重山諸島付近で超低周波地震が発生しているのが分かります。

 

「大津波の痕跡を探る」を見学しました。

5月14日、沖縄県立博物館で行われている展示「大津波の痕跡を探る」を見学しました。

明和津波襲来250年 博物館エントランスミニ展示「大津波の痕跡を探る

4月以降初めて、研究室のメンバー全員そろいました。

1771年明和津波に関して考古学調査から明らかになった成果等を展示しています。

(5月26日)沖縄県の緊急事態宣言を受けて、博物館は6月20日まで臨時休館となってしまいました。この展示も6月13日までなので、ちょうど見ることができません。

 

波照間島へ地震観測点の点検に行きました

3月8日から10日、波照間島へ地震観測点の点検に行きました。

波照間島はもう初夏のような気温でした。最高気温25度でした。稼働中の製糖工場から甘い匂いが漂ってきます。

 

案の定、観測点は草いっぱいで、半年前と同じく草に埋まっています。どこにあるのかわかりにくいです。半年前に草を刈っていたおかげで、捜索が多少楽でした。

 

地震観測点です。小動物が巣にしていた痕跡が残っていました。いろんな生物の住処となっています。

 

日本最南端の碑のところです。左に見えるのは星空観測タワーです。日中なので閉館でした。

 

 

宮古島・多良間へ地震観測点の点検に行きました

3月1~3日、宮古島と多良間島へ地震観測点の点検に行きました。

 

宮古島上空の写真です。遠くに池間島が見えます。

 

宮古島の地震観測点です。特に問題ありません。

 

一夜明けて、多良間島の地震観測点です。この日は強風が一日中続く中での作業でした。あらゆるものが飛ばされました。

 

強風の中のサトウキビ畑です。写真では風の強さが全然伝わりません。

 

八重山遠見台です。

 

多良間空港にいた草刈りヤギです。カメラを向けると接近してきます。