名護市防災研修センターへ行ってきました

「地震学実験」の授業の一環として、名護市にある名護市防災研修センターへ行ってきました。

■防災学習シアター

このゾーンでは、津波がきたときの避難ルートの確認等を見ることができました。シアタールームには、正面だけでなく左右に広がる巨大モニターが設置されています。大迫力の映像を見ながら防災の恐ろしさを体験することができました。

 

■火災ゾーン

ここでは、煙避難体験と初期消化体験をしました。

煙避難体験のようす。火災発生時の室内環境の体験ができます。

経験前こそ、モニター越しに被験者のうろたえる姿を見て笑う先生と生徒たちでしたが、いざ中に入ると先ほどの笑いは一瞬で引っ込みます。視界数十センチの中を非常灯なしでほふく前進します。想像以上に怖かったです。

この体験をしてから、レストランや居酒屋に行く際には常に非常灯の確認を行う癖がつきました。

消火器体験の様子。モニターに映るのは出火し始めたフライパンです。

火元を確認。あるのは消化器。さっき教わった手順通りに…あれ、どこ引っ張るんだっけ…燃え上がるフライパン…

とおどおどしながらWiiのリモコンのような棒を向け消化。思ったより上手く当たらない。さらに高く燃え上がる炎、どうしよう焦る…

 

■風水害ゾーン

浸水や津波の体験を行うことができます。

沖縄では、台風や大雨による水害が頻繁に発生しており、一番身近な災害ともいえます。

ここでは、水没した車内から脱出する際に外側からかかる水圧がどれほど強いのかを体験しました。

異なる水位を体験できます。

ドアにかかる水圧は、水深に比例します。数十センチ水嵩が上がるだけでドアは大変重くなることを体験できました。

手だけで開けることはなかなか難しいです。手や足を使い、全身でドアを押しますが、本当に重かったです。みんな脱出しようと必死で顔が真っ赤でした。

 

■わが町・わが家防災ゾーン

クイズ形式で防災について学ぶスタイルです。

問題も簡単な問題もあればちょっと考えないと分からない問題など様々で、面白い体験でした。

床には、Yes ・Noパネルが設置されています。モニターに提示された問題に一斉にyesかnoで答えます。 一人だけ違うとちょっと恥ずかしいです。

 

■ヘリパッドと座談会

今回、特例として防災センター屋上にあるヘリパットへ上がりました。

上にあげたゾーンだけでなく、防災グッズにはどのようなものがあるのか、地震が起こった際の避難経路の確認の仕方、更には過去の事例からどのような防災を心がけるべきかをイメージしたハザードマップがありました。

施設を見た後には、今回お世話になったセンターの職員やOBとの意見交換会を行いました。そこで防災センター開設に到るまでのいきさつや、施設・設備への工夫、子供向け防災教育のお話を聞くことができました。

地球科学を学ぶ上で切っても切り離せない防災。今回は、実際に防災に努る方々の意見をお伺い出来、さらには防災意識も高まり、非常に貴重な巡検となりました。

お世話になりました名護市防災研修センターの皆様、この度はどうも有難うございました。