トカラ列島の2025年6月群発地震活動、7月8日までのM2.5以上の地震の震源再決定結果です。
7月7日以降、地震活動が低調です。ただしこれで終了かどうかは分かりません。
Ryukyu Seismology Lab
トカラ列島の2025年6月群発地震活動、7月8日までのM2.5以上の地震の震源再決定結果です。
7月7日以降、地震活動が低調です。ただしこれで終了かどうかは分かりません。
2025年6月21日以降、トカラ列島では群発地震が継続しています。
気象庁の読み取り記録を用いて、M2.5以上の地震についてhypoDDによる震源再決定を行いました。
地震活動が東方向へ移動している傾向は、気象庁の地震カタログと同様に確認されました。
再決定された震源は、気象庁カタログよりもやや狭い範囲に集中しているものの、全体として大きな違いは見られませんでした。これは、観測点の配置が偏っており、使用可能な観測点数も限られていたため、震源決定の精度が大きく向上しなかったことによると考えられます。
東西方向の地震活動の時空間変化です。初期の活動に比べて震源がおよそ10 km東へ移動しています。
震源再決定では、初期震源の深さを10 kmに固定して解析を行いました。ただし、観測点の分布やデータの制約から、深さの決定精度は高くないと考えられます。
南北方向の地震活動の時空間変化です。地震活動はわずかに北方向へ移動していますが、その変化量は東方向の移動に比べて小さい傾向にあります。
2015年以降のM2.5以上の地震について震源再決定を行った結果です。2018年ごろの地震活動は、主に小宝島の西側で発生していました。2021年以降は、小宝島の北側に活動が集中しています。2025年の活動は、2021年以降の活動域よりも東側にまで広がっており、また、2018年ごろの活動域のやや北側でも地震が発生しています。
7月3日、波照間島に地震観測点の点検に行きました。
途中で見えた池間島と宮古島です。
地震観測点です。草が刈られています。無茶苦茶暑いです。
点検終了です。作業中にも各方面から取材の連絡が入る状況でした。
日本最南端付近の海岸です。
コート盛です。番所跡です。
トカラの群発地震というよりも、トカラの法則や7月5日の大災害の噂について、7月4日のRBCニュースで私のコメントが放送されました。取材は当日の朝、出張先の石垣島のホテルからリモートで行われました。
5月25日から30日まで、幕張メッセで行われたJpGU2025に参加しました。
入口の案内です。
ポスター会場は昨年より広くなっていました。ただ、左手前にスペースが空いており、少しもったいなく感じました。今年は、昨年は奥に設置されていたステージが出入口付近に移されており、その点は良かったと思います。奥にあると、どうしても足を運びにくくなってしまいます。
安部さんのポスター発表です。発表お疲れさまでした。
私の発表は口頭発表だったので、写真を撮っていません。「Earthquakes, Tsunamis, Seismotectonics, and Hazard Potential of the Ryukyu Trench and Okinawa Trough」というセッションです。会場には多くの参加者が来てくださいました。