沖縄本島東方沖の地震(2005年10月8日、M4.7と10月9日、M4.5)

  2005年10月8日、沖縄本島東方沖の琉球海溝軸付近でM4.7の地震が起こりました(図1)。地震の深さは43km(気象庁)です。また10月9日に琉球海溝と沖縄本島の中間でM4.5の地震がおこりました。深さは33kmです。

 この2つの地震は、それぞれの地点で群発地震的な活動をしています(図2)。

 10月9日の地震は逆断層型のメカニズム解(図3)であることから、沈み込むフィリピン海プレートの中で発生した地震と見られます。

 10月8日の震源のところでは、2005年8月29日にM4.8の地震が発生しています。この地震は正断層型のメカニズム解が卓越し、群発地震的な活動をしています。
 10月9日の震源の20km北西では、2004年9月14日にM4.8の地震が発生しています。また、10月9日の震源のところでは、約1年前の2004年7月22日にM6.3の地震が発生しています。

 また、これらの地震の南西側では、2005年6月20日にM5.4の地震が、2005年3月22日にM4.6の地震が発生しています。




(図1)  震源付近の地震分布。2002年から2004年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。 ☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートの深さを示している。黄色い線は琉球海溝を示す。



(図2)2005年10月1日から10月12日の間に発生した地震。M3以上。


(図3)地震のメカニズム解、防災科学技術研究所による(2000年以降、M3以上)。下半球投影。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。


[戻る]