沖縄本島東方沖の地震(2004年7月22日、M6.3)
(2004.7.27 気象庁速報のマグニチュードと深さを修正)
2004年7月22日、沖縄本島東方沖でM6.1の地震が起こりました(図1)。深さは32kmです。
沖縄本島で最大震度3でした(図2、図3)。琉球大学キャンパス内でも震度2〜3程度の揺れでした。
気象庁によると震源は深さ32kmです。
防災科学技術研究所の解析でもCMT解を決定する際に最適であった震源の深さは35kmでした。この深さは、沈み込んだプレート上面よりやや深いところに相当します。また、CMT解(防災科学技術研究所や米国地質調査所)は横ずれ型に近くなっています(図4)。震源の深さがやや深く、またCMT解が低角逆断層型でないことから、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの間で発生したプレート間地震というより、沈み込んだフィリピン海プレート内で発生した可能性があります。今のところよくわかりません。
(図1) 震源付近の地震分布。1997年から2003年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。
☆は本震の震央を示す。
(図2) 各地の震度。
(図3) 各地の震度。沖縄本島付近を拡大
(図4) 地震のメカニズム解。メカニズム解は防災科学技術研究所によるCMT解を使用している。メカニズム解は横ずれ型に近い。フィリピン海プレートの沈み込み方向に拡張軸を持つ。近くで起こっている逆断層型と明らかに違う。
[戻る]