・南西諸島のプレート配置図と地震活動

 南西諸島周辺では琉球海溝をはさんで北西側にユーラシアプレート、南東側に フィリピン海プレートが位置している (図)。ユーラシアプレートについては、上海付近から九州西側までを結ぶ線に沿って北側をアムールプレート、南側を上海プレートに分割する場合もある。
 フィリピン海プレートは ユーラシアプレートの下へ1年あたり6〜8cmの速度で沈み込んでいる。 南西諸島の北西側には沖縄トラフがある。ここは水深1000〜2000mの舟状海盆である。 現在の沖縄トラフの拡張方向と速度は、沖縄トラフ北部から中部では北西−南東方向に1年あたり1-2cm、南部では南北方向に1年あたり3-5cmである。
 沖縄県を含む南西諸島の地震活動は、大きく4つに分けられる (図)

(1)フィリピン海プレート内で発生する浅い地震

(2)フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界で発生する地震

(3)ユーラシアプレート内で発生する地震

(4)沈み込んだフィリピン海プレート内で発生する地震


(図:南西諸島周辺のプレート)

(図:南西諸島の断面図と地震の分布)



[戻る]