台湾で最大震度2が観測されました(図2)。
地震のメカニズム解は南北圧縮の低角逆断層型を示しています(図3)。この震源近傍では過去にも発生しているタイプです。
台湾中央局とUSGSでは震源が浅く決まっており、ユーラシアプレート内で発生した低角逆断層型地震であると見られます。
この付近は地震活動が活発で、マグニチュード5以上の地震が頻繁に発生しています(図3)。2004年後半以降、10月15日(M6.6)、11月9日(M6.4)、11月11日(M5.9)、12月16日(M5.4)、2005年1月21日(M5.1)、2月1日(M5.4)、3月6日(M6.2, M5.7)にM5以上の地震が発生しています。
表:各機関によるマグニチュード
深さ(km) | マグニチュード | |
気象庁 | 45 | 5.0 |
台湾中央気象局 | 7.3 | 5.0 |
USGS | 10 | 4.9 |
(図1) 震源付近の地震分布。2002年から2004年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。
☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートの深さを示している。黄色い線は琉球海溝を示す。
(図2) 震度分布。気象庁と台湾中央気象局のデータを使用。
(図3) 地震のメカニズム解、防災科学技術研究所による(2000年以降、M4.5以上)。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。
(図4)震源付近の地震分布。2002年から2004年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。 ☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートを示している。黄色い線は琉球海溝を示す。