最大震度5弱が与那国島および台湾東部で観測されました(図2)。奄美大島でも震度1が観測されています。沖縄県内では地震による大きな被害はありませんでした。
圧縮軸が南北方向に近い逆断層型であり(図3)、震源の深さから見て沈み込むフィリピン海プレート内で発生した地震と見られます。メカニズム解の節面は水平・垂直の2つありますが、どちらが断層面かはわかりません。
(図1) 震源付近の地震分布。1997年から2004年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。
☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートを示している。
(図2) 震度分布。気象庁と台湾中央気象局のデータを使用。
(図3)地震のメカニズム解。深さ30km以深の地震をプロット。USGS(米国地質調査所)と防災科学技術研究所による。