台湾で最大震度5が観測されました(図2)。正断層型の地震です(図3)。
地震の深さは、気象庁によれば深さ67kmと深いのですが、台湾中央気象局とUSGSの震源決定では深さが約10〜20kmと浅いところに決まっています。台湾の地震観測網の中で発生しているため、台湾側の震源決定精度のほうが良いと考えられます。このことから、深さ20kmより浅いところで発生した地震であると見られます。
表:各機関による深さとマグニチュード
深さ(km) | マグニチュード | |
---|---|---|
気象庁 | 67 | 5.4 (気象庁マグニチュード) |
台湾中央気象局 | 8.2 | 5.2 (台湾中央気象局) |
USGS | 20.7 | 5.0 (mb) |
(図1) 震源付近の地震分布。2002年から2004年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。
☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートの深さを示している。黄色い線は琉球海溝を示す。
(図2) 震度分布。台湾中央気象局のデータを使用。
(図3)地震のメカニズム解、防災科学技術研究所による(2000年以降、M3以上)。下半球投影。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。深さ50kmより浅い地震を表示している。