与那国島西方沖の地震(2005年1月21日、M5.1)

 2005年1月21日、与那国島西方沖でM5.1の地震が起こりました(図1)。深さは90km(気象庁)です。

 八重山諸島で震度1、台湾で最大震度3が観測されました(図2)。

発生した深さから見て、沈み込んだフィリピン海プレート内で発生したと見られます。メカニズム解は東西圧縮の逆断層型を示しています。

 この付近は地震活動が活発で、マグニチュード5以上の地震が頻繁に発生しているところです。2004年後半以降地震活動が活発なのは、沈み込んだフィリピン海プレート内部10月15日(M6.6)、今回の地震)、およびフィリピン海プレートとユーラシアプレートの間11月9日(M6.4)11月11日(M5.9)?12月16日(M5.4)?)です。


表:各機関によるマグニチュード

  マグニチュード
気象庁 5.1
台湾中央気象局 6.0
USGS 5.5
Harvard 5.2(モーメントマグニチュード)



(図1)  震源付近の地震分布。2002年から2004年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。 ☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートの深さを示している。黄色い線は琉球海溝を示す。



(図2) 震度分布。気象庁と台湾中央気象局のデータを使用。


(図3)地震のメカニズム解、防災科学技術研究所による(2000年以降、M4以上)。本震のメカニズム解はHarvard大によるものを使用。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。


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