八重山諸島で震度1、台湾で最大震度3が観測されました(図2)。
発生した深さから見て、沈み込んだフィリピン海プレート内で発生したと見られます。メカニズム解は東西圧縮の逆断層型を示しています。
この付近は地震活動が活発で、マグニチュード5以上の地震が頻繁に発生しているところです。2004年後半以降地震活動が活発なのは、沈み込んだフィリピン海プレート内部(10月15日(M6.6)、今回の地震)、およびフィリピン海プレートとユーラシアプレートの間(11月9日(M6.4)、11月11日(M5.9)?、12月16日(M5.4)?)です。
表:各機関によるマグニチュード
マグニチュード | |
気象庁 | 5.1 |
台湾中央気象局 | 6.0 |
USGS | 5.5 |
Harvard | 5.2(モーメントマグニチュード) |
(図1) 震源付近の地震分布。2002年から2004年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。
☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートの深さを示している。黄色い線は琉球海溝を示す。
(図2) 震度分布。気象庁と台湾中央気象局のデータを使用。
(図3)地震のメカニズム解、防災科学技術研究所による(2000年以降、M4以上)。本震のメカニズム解はHarvard大によるものを使用。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。