最大震度4が台湾東部で観測されました(図2)。日本側では与那国島で震度2でした。
圧縮軸が南北方向に近い逆断層型です(図3)、USGSによる浅い震源の方を採用すると、沈み込むフィリピン海プレートとユーラシアプレートの間で発生したプレート間地震の可能性があります。この付近は地震活動が活発で、マグニチュード5以上の地震が頻繁に発生しているところです。
この地震の東側では、10月15日にM6.6の地震が発生しています。これは沈み込んだフィリピン海プレート内の断層が動いて発生したものとみられます。
また、この地震の南東側では、11月9日にM6.4の地震が発生しています。これは沈み込むフィリピン海プレートとユーラシアプレートの間で発生したプレート間地震であるとみられます。
(図1) 震源付近の地震分布。1997年から2004年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。
☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートを示している。黄色い線は琉球海溝を示す。
(図2) 震度分布。気象庁と台湾中央気象局のデータを使用。
(図3)地震のメカニズム解。深さ50km以浅の地震(マグニチュード5以上)をプロット。赤いメカニズム解はUSGS(米国地質調査所)のものを使用。黒いメカニズム解は防災科学技術研究所(2000年以降)のものを示す。