・なぜ沖縄では地震がないと思われているのか
- 沖縄は島嶼地域であるため、ほとんどの地震は島から
離れた沖の方で起こる。沖で起こった地震は陸から遠いので、
陸では地震の揺れが小さく、記録に残りにくい。
また記録に残ったと
しても記録が少なく地震の位置を決めることが困難である。
- 地震の研究では、いつ、どこで(震源の位置)、どのくらいの大きさ
(マグニチュード)の地震が起こったのかという情報を使い、
地震活動の調査をする。
しかし、沖縄で過去発生した地震では、震源の位置・マグニチュードが
決まっていないものが多い
(表)。
震源がある程度決められるようになったのは約90年前である。
それ以前の地震は位置が不明のため地図に表示できないし、
分析にも使われない。
よって見かけ上、沖縄では大地震が起こっていないように見える。
- 最近の沖縄は地震活動が低調である。那覇では最近90年間、
震度5以上の揺れに見舞われていない
(図)。
過去の大地震体験が残っていないため、地震がないと思われている。
・沖縄の建築物の問題点
(表)沖縄の被害地震
(図)沖縄(那覇)の震度
(図)ピロティ建築の例
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