台湾東部で最大震度2が記録されています(図2)。
この地点では地震が2004年11月9日(M6.4)、 2005年11月16日(M4.8)と17日(M4.7)に発生しています。
メカニズム解は南南東−北北西走向または東北東−西南西走向の横ずれ断層を示しています(図3)。しかし、品質が67.37とあまり良くないこと、1日後に発生している余震のメカニズム解が低角逆断層であること(図3)、そして震源の深さが上に記した過去の地震の深さとほぼ同じであること、これらのことから、これまでの地震と同じく、沈み込むフィリピン海プレート内とユーラシアプレートの間で発生した地震と見られます
深さ(km) | マグニチュード | |
---|---|---|
気象庁 | 28 | 5.2 |
台湾中央気象局 | 31.1 | 5.1 |
USGS | 36.4 | 5.1 |
(図1) 震源付近の地震分布。2002年から2005年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。
☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートの深さを示している。
(図2)震度分布。台湾中央気象局のデータを使用
(図3)地震のメカニズム解、防災科学技術研究所による(2000年以降、M3以上)。下半球投影。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。深さ50kmより浅い地震を表示している。