計算に使用した地震について
1900年から2001年までを3つの期間に分け、それぞれ異なるカタログを使用した。
期間 | カタログ | 使用したマグニチュード |
1900〜1964年 | CENTカタログ | M6以上 |
1964〜1989年 | EHBカタログ | M5以上 |
1990〜2001年 | 気象庁カタログ | M4以上 |
- CENTカタログ
-
全世界の地震観測点データと3次元地震波速度構造を使って
震源決定をしているため、位置の精度が高い
(Engdahl and Villasenor, 2002)。
カタログの期間は1900年以降である。M6以上の大地震を
主としている。
- EHBカタログ
- ISC(国際地震センター)カタログを元に 全世界の地震観測点データと3次元速度構造を使って震源再決定しているため、位置の精度が高い
(Engdahl etal.,1998)。
カタログの期間は1964年以降である。
- 気象庁カタログ
- 気象庁カタログは日本各地に設置された地震観測点のデータを使って震源決定している。南西諸島では1988年に観測網が整備され始めたため、それ以前の地震検知能力、震源決定精度は良くない。
南西諸島で気象庁観測網が整備され始めたのが1988年である。それ以前は観測点が少なく、震源決定精度があまり良くなかった。
そこで1990年以前の期間に関しては、CENTカタログとEHBカタログを使用した。
また1990年以降に関しては気象庁カタログを使用した。
マグニチュードは気象庁カタログは気象庁マグニチュード、EHBカタログとCENT
カタログは表面波マグニチュードを使用した。
1990〜2001年の地震活動(M4以上)。気象庁カタログによる。
1965〜1989年の地震活動(M5以上)。EHBカタログによる。
1900〜1964年の地震活動(M6以上)。CENTカタログによる。
(参考文献)
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Engdahl, E.R., Van der Hilst, R.D., and Buland, R.P., 1998, Global teleseismic earthquake relocation with improved travel times and procedures for depth determination, Bull. Seism. Soc. Amer., v. 88, pp. 722-743
Engdahl, E.R. and A. Villasenor, 2002, Global seismicity: 1900-1999. International handbook of earthquake and engeneering seismilogy, volume 81A, Elsevier Science Ltd, pp.1-25.
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