本震の深さは15km(気象庁)です。活動は群発地震的で、5月20日頃から本震周辺で地震活動が活発化していました。
東西・南北走向の横ずれ断層型の地震です。
この地震活動は与那国島北東部の、東西走向の断層が卓越している地域の北端で発生しています。沖縄トラフ中軸よりも約20km南で発生しているため、沖縄トラフ中軸部での地震活動ではありません。しかし、今回の地震の起こった東経123.2°付近では、沖縄トラフ中軸よりも南側の与那国島に近いところで地震活動が活発であることが海底地震計を用いた調査(Nakamura
and Katao, 2003, Lin et al., 2009)からもわかっています。
深さ(km) | マグニチュード | |
---|---|---|
気象庁 | 15 | 5.1 |
防災科学技術研究所 | 32 | 4.8 |
USGS | 46 | 4.9 |
(図1) 震源付近の地震分布。1973年から2011年まで、M4.5以上(PDEによる)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。
☆は本震の震央を示す。
(図2)震源再決定した震源分布(本震および本震周辺で5月27日に発生した地震活動)。黄色の楕円は東西走向の断層が卓越する地域を示す。
(図3)地震のメカニズム解(NIED:防災科学技術研究所の結果)。下半球投影。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。