西表島南西沖の地震(2012年2月27日、M5.5)

 2012年2月27日西表島南西方沖でM5.5(気象庁)の地震が起こりました(図1)。

 深さは30km(気象庁)です。西表島、黒島、石垣島で震度2が観測されています。

 震源の深さがや深いことから、沈み込んだフィリピン海プレート内またはプレート境界面で発生した地震です(図2)。しかし気象庁CMT解は深さ23kmで低角逆断層型(Variance Resuctionは53%と余り良くない)であるのに対し、防災科学技術研究所のCMT解は深さ59kmで水平面または鉛直面の断層が活動した断層型になっています。Variance Resuctionは78%と、気象庁より良い値です。

 例えば破壊が複雑であったためにCMT解が決まりにくい地震であったのかもしれません。

  深さ(km) マグニチュード
気象庁 30 5.5
 気象庁CMT解 23 5.3 
USGS 30.8 5.2
防災科学技術研究所
F-net
59 5.2



(図1)  震源付近の地震分布。2002年から2010年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。 ☆は本震の震央を示す。


(図2)地震のメカニズム解(NIED:防災科学技術研究所)。下半球投影。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。


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