久米島北西方沖の地震(2011年11月08日、M7.0)

 2011年11月8日久米島北西方沖でM7.0(気象庁)の地震が起こりました(図1)。

 深さは217km(気象庁)です。台湾から琉球諸島、九州四国かけての広い範囲で震度1以上の揺れを観測しています。沖縄本島付近では最大震度4でした(図2)。沖縄本島周辺で、震源に近い久米島付近の震度が2から3とあまり大きくなく、震源からやや遠い沖縄本島での震度が3から4とやや大きめなのは、沈み込んだプレート内を地震波があまり減衰せずに伝わった異常震域の影響が大きいと思います。

沈み込んだフィリピン海プレート内で発生した地震です(図3)。沈み込んだフィリピン海プレート内で、プレートの沈み込む方向に圧縮軸を持つタイプの地震です。

  深さ(km) マグニチュード
気象庁 217 7.0
USGS 209.5 6.9
防災科学技術研究所
F-net
230 6.9



(図1)  震源付近の地震分布。2002年から2010年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。 ☆は本震の震央を示す。


(図2)震度分布。気象庁、地方自治体震度計データおよび台湾中央気象局のデータを使用。


(図3)地震のメカニズム解(NIED:防災科学技術研究所)。深さ40kmより深い地震を表示。下半球投影。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。


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