2010年7月9日、与那国島南西沖でM5.5(気象庁)の地震が起こりました(図1)。
深さは26km(気象庁)です。台湾で震度2、与那国島や西表島でも震度1でした。
東南東−西北西方向に拡張軸、北北東−南南西方向に圧縮軸を持つ横ずれ型断層タイプです。沈み込んだフィリピン海プレート内部で発生した地震です。深さ25kmより深い地震には時折見られるタイプです(図3)。少し浅い地震では低角逆断層型が多い地域です。
深さ(km) | マグニチュード | |
---|---|---|
気象庁 | 26 | 5.5 |
USGS | 30.5 | 5.0 |
防災科学技術研究所 F-net |
29 | 5.0 |
台湾中央気象局 | 18.8 | 5.4 |
(図1) 震源付近の地震分布。2002年から2010年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。
☆は本震の震央を示す。
(図2)震度分布。台湾中央気象局と気象庁のデータを使用。
(図3)やや深い(25-40km)地震のメカニズム解(NIED:防災科学技術研究所)。下半球投影。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。
(図4)浅い(0-25km)地震のメカニズム解