与那国島北西沖の地震(2010年7月9日、M5.0)

 2010年7月9日、与那国島北西沖でM5.0(気象庁)の地震が起こりました(図1)。

 深さは116km(気象庁)です。台湾で震度3、八重山諸島でも震度1でした。フィリピン海プレート内で発生した地震のためにフィリピン海プレート内を地震波が減衰せずに伝播したため、同じ日の4時43分に発生したM5.4の地震より震度1以上の地域が広くなっています。

東西方向に拡張軸を持つ断層タイプです。この付近でで同じような深さで発生する地震では東西方向に拡張軸を持つ物が多く、今回の地震は少し異なっています。

  深さ(km) マグニチュード
気象庁 116 5.0
USGS 129.6 5.3
防災科学技術研究所
F-net
98 5.0
 台湾中央気象局 109.5 5.8



(図1)  震源付近の地震分布。2002年から2009年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。 ☆は本震の震央を示す。


(図2)震度分布。台湾中央気象局と気象庁のデータを使用。


(図3)地震のメカニズム解(NIED:防災科学技術研究所)。下半球投影。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。


[戻る]