チリ津波の沖縄本島での波高(2010年2月27日、M8.8)

 2010年2月27日に発生したチリ地震津波では約1日後に沖縄本島でも津波が襲来しました。

 沖縄本島各地で津波に関する聞き取り調査を行った結果、沖縄本島の太平洋側で浸水高40〜69cmの津波が、東シナ海側で浸水高50cm以下の津波が到来したことが明らかになりました。沖縄市泡瀬で、海からつながる水路に沿った道路が一部浸水し、局所的に遡上高93cmに達しました。この地点から約500m離れた海岸の漁港での浸水高が約55cmであり、湾の奥の水路に波が集中したために局所的に高くなったと考えられます。



(図1)  各地での津波最大波高(浸水高、泡瀬の最大値93cmは遡上高)。青は聞き取り調査による。赤は検潮記録(気象庁、国土地理院)による最大波高。


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