台湾東部で最大震度4が記録されています(図2)。八重山諸島で震度2が記録されています。与那国島は震源に近かったにもかかわらず震度が2でした。
沈み込んだフィリピン海プレート内で発生した横ずれ型断層(BATS)または正断層型NIED)です(図3)。BATSとNIEDでメカニズムが異なっていますが、過去の地震では圧縮軸が東西方向であるのに対し、今回の地震は拡張力が東西方向を向いているという違いは同じです。
深さ(km) | マグニチュード | |
---|---|---|
気象庁 | 99 | 5.4 |
防災科学技術研究所(NIED) 広帯域観測網 |
101 | 5.4 |
台湾中央気象局 | 89.2 | 6.1 |
台湾広帯域観測網(BATS) | 120 | 5.2 |
USGS | 99.8 | 5.3 |
(図1) 震源付近の地震分布。2002年から2007年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。
☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートの深さを示している。
(図2)震度分布。気象庁・地方公共団体および台湾中央気象局のデータを使用
(図3)地震のメカニズム解。本震のCMT解は台湾広帯域観測網の結果を使用している。それ以外のCMT解が防災科学技術研究所による(2000年以降、M3以上)ものを使用している。下半球投影。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。深さ50kmより深い地震を表示している。