沖縄本島中部の地震(2008年8月23-24日、M3.2)

  2008年8月23〜24日にかけて、沖縄本島中部で最大マグニチュードM3.2を含む地震活動がありました(図1)。地震の深さは20km(気象庁)です。

 沖縄本島中部で震度1が記録されています。

 気象庁データと防災科学技術研究所観測網の地震波形を使って初動とP波S波振幅比からメカニズム解を決めてみると、観測点が少ないため解はばらつくものの、おおよそ北東-南西方向に拡張軸をもつ解(正断層型〜横ずれ型)になります(図3)。琉球弧を伸張させる応力場で発生した地震のようです。




(図1)  震源付近の地震分布。2003年から2007年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。 ☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートの深さを示している。


(図3)地震のメカニズム解。今回の地震以外の地震は防災科学技術研究所による(2000年以降、M3以上)。下半球投影。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。深さ50kmより浅い地震を描いている。


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