沖縄本島南東沖の地震(2008年5月31日、M5.2)

  2008年5月31日、沖縄本島南東方沖の琉球海溝付近でM5.2の地震が3個発生しました(図1)。地震の深さは67〜69km(気象庁)です。

もともとこの地域は群発的な地震活動が多いのですが、今回は同じ大きさの地震が3個連続して起こるという、珍しいタイプの活動です。

USGSでは深さ約30kmに、防災科学技術研究所のCMT解でも深さ5kmに決まっていることから、地震は浅い所で発生したと見られます。

 これらの地震のメカニズム解は正断層型です。もともとこの震源付近は正断層型の地震が多い地域です(図2)。沈み込むフィリピン海プレート内で発生した地震が卓越する地域です。

   00時47分 02時43分 03時11分
深さ(km) マグニチュード 深さ(km) マグニチュード 深さ(km) マグニチュード
気象庁 67 5.2 67 5.2 69 5.2
防災科学技術研究所
CMT解
5 4.6 5 4.6 5 4.7
USGS 28.9 5.1 35 5.0 35 5.1




(図1)  震源付近の地震分布。2003年から2008年2月まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。 ☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートの深さを示している。黄色い線は琉球海溝を示す。


(図2)地震のメカニズム解、防災科学技術研究所による(2000年以降、M3以上)。下半球投影。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。


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