沖永良部島と与論島で最大震度4が観測されています(図2)。沖縄本島周辺でも震度1〜3でした。
地震のCMT解は南東―北西方向に圧縮軸を持つ逆断層型です。通常、この付近の浅いところで発生する地震は正断層型なので、この地震のCMT解は通常と異なっています。地震の深さもやや深いことから、沈みこんだフィリピン海プレート内で発生した地震の可能性があります。
深さ(km) | マグニチュード | |
---|---|---|
気象庁 | 40 | 5.9 |
USGS CMT解 | 39 | 5.7(Mw) |
(図1) 震源付近の地震分布。2002年から2005年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。
☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートの深さを示している。
(図2)震度分布。気象庁・地方公共団体のデータを使用
(図3)地震のメカニズム解、防災科学技術研究所による(2000年以降、M3以上)。下半球投影。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。深さ50kmより浅い地震を表示している。