宮古島で最大震度3が観測されています(図)。10時45分の地震では、宮古・八重山地方に津波注意報が発表されました。
沖縄トラフ中軸で発生した正断層型地震です(図)。ここはトラフの中軸にあたり、東西走向の正断層群が発達しています(図)。群発地震活動が活発な地域です。余震も断層に沿って東西方向に並んでいます(図)。
10時45分に発生した地震では、気象庁マグニチュード(M6.7)とモーメントマグニチュード(M6.1〜6.2)が約0.5異なっています。気象庁マグニチュードをもとに断層パラメータを決めて津波シミュレーションを行った場合、宮古島北部から池間島で最大波高が約40cmになります(図)。いっぽう、モーメントマグニチュードを元に断層パラメータを決めて津波シミュレーションを行うと、宮古島に到達する津波は10cm以下となります(図)。津波からみると今回の地震はM6.2に近かった可能性があります。
9時26分の地震 | 10時45分の地震 | 11時23分の地震 | ||||
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深さ(km) | マグニチュード | 深さ(km) | マグニチュード | 深さ(km) | マグニチュード | |
気象庁 | 22 | 6.3 | 21 | 6.7 | 24 | 6.1 |
防災科学技術研究所 CMT解 |
5 | 6.1 | 8 | 6.1 | 5 | 5.9 |
USGS | 10 | 6.0(Mw) | 7 | 6.2(Mw) | 10 | 5.9(Mb) |
(図1) 震源付近の地震分布。2002年から2005年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。
☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートの深さを示している。
(図)震度分布。気象庁・地方公共団体のデータを使用。
9時26分の地震(M6.2)
10時45分の地震(M6.7)
11時23分の地震(M6.2)
(図3)地震のメカニズム解、防災科学技術研究所による(2000年以降、M3以上)。下半球投影。メカニズム解は深さ毎に色分けしている。深さ50kmより浅い地震を表示している。
(図6−1)M6.7と仮定して断層モデルを作成した場合(走向25km、幅20km、傾斜60度、滑り量57cm)の津波の波高分布。
(図6−2)M6.2として断層モデルを作成した場合(走向20km、幅15km、傾斜60度、滑り量17cm)の津波の波高分布。