沖縄トラフ中軸の断層が活動したと見られます(図2)。最大震度2が徳之島で観測されました(図3)。
10月3日の地震M5.3は、2004年10月1日から続く群発地震活動(図4)中の最大の地震です。地震のメカニズム解は東南東−西北西または北北東−南南西走向の横ずれ形断層を示しています。この付近の断層は東北東−西南西走向であり、メカニズム解から見た断層と若干違いが見られます。
(図1) 震源付近の地震分布。1997年から2004年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。
☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートを示している。
(図2)深さ30km以浅の地震分布と沖縄トラフ近傍の断層分布。☆印は今回の地震の震央を示す。今回の地震は沖縄トラフ中軸を作る断層のところで発生している。沖縄トラフ中軸を楕円のハッチで示している。
(図3) 震度分布図。
(図4)2004年10月1日から10月3日の群発地震活動。
(図5)地震のメカニズム解。防災科学技術研究所による。