沖縄本島中部の地震(2004年9月29日、M3.8)

 2004年9月29日、沖縄本島中部でM3.8の地震が起こりました(図1)。深さは20km(気象庁速報)です。

 最大震度2が沖縄本島中南部で観測されました(図2)。ちなみに琉球大学内で感じた揺れは震度3相当でした。地震の深さから見て、ユーラシアプレート内で発生した地震であると考えられます(図3)。この地震のメカニズム解と付近の応力場を図4に示します。




(図1)  震源付近の地震分布。1997年から2004年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。 ☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートを示している。




(図2) 震度分布図。




(図3)模式図


(図4)地震のメカニズム解(防災科学技術研究所)と沖縄本島付近の応力場。沖縄トラフ(OT)付近では北西−南東拡張応力が卓越する。琉球弧に沿う地域(RA)では島弧に平行な拡張応力が卓越する。琉球海溝沿いでは海溝軸に直交する圧縮応力が卓越する。


[戻る]