沖縄本島南西沖の地震(2004年9月23日、M5.5)

 2004年9月23日、宮古島と沖縄本島の中間でM5.5の地震が起こりました(図1)。深さは66km(気象庁)です。

 USGSのCMT解解析によると震源の深さは26kmとなっています。これは沈み込んだフィリピン海プレート上面付近の地震活動と同じ深さです。地震のメカニズム解は北西−南東圧縮の逆断層型です(図2)。これらのことからユーラシアプレートと沈み込んだフィリピン海プレートの境界で発生した低角逆断層型地震であると考えられます(図3)。




(図1) 震源付近の地震分布。1997年から2004年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。 ☆は本震の震央を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートを示している。




(図2) 地震のメカニズム解。深さ40km以浅の地震をプロットしている。メカニズム 解はUSGSによるCMT解を使用している。USGS-CMT解では震源深さが26kmと浅いところに決まっている。 メカニズム解は北西−南東圧縮の逆断層型を示す。等深線は沈み込んだフィリピ海プレートを示している。



(図3)模式図


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