波照間島南西沖の地震(2004年8月21日、M5.6)

 2004年8月21日、波照間島の南西沖でM5.6の地震が起こりました(図1)。深さは30km(気象庁による)です。

 波照間島で震度3が観測されています(図2)。

 地震のメカニズム解は東西拡張・南北圧縮の横ずれ型を示しています(図3)。


 震源は沈み込んだフィリピン海プレート上面付近の地震活動と同じ深さに位置しています。地震のメカニズム解は横ずれ型断層です。このことから、沈み込んだフィリピン海プレート内で発生した横ずれ型地震の可能性が考えられます(図5)。




(図1) 震源付近の地震分布。1997年から2004年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。 ☆は本震の震央を示す。



(図2)震度分布。





(図3) 地震のメカニズム解。メカニズム解は防災科学技術研究所によるCMT解を使用している。メカニズム解は南北圧縮の逆断層型を示す。



(図4) 震源付近の最近の地震活動。1997年から2004年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。 ☆は本震の震央を示す。点線で囲った領域は1998年M7.7地震の余震域を示している。




(図5) プレート沈み込みと一連の地震活動の模式図




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