台湾東方沖の地震(2004年7月6日、M5.2)

2004年7月6日16時32分(日本時間)、台湾東方沖でM5.2(気象庁による)の地震が起こりました(図1)。深さは43kmです。

ただし、防災科学技術研究所のCMT解や台湾中央気象局の震源決定では震源の深さがそれぞれ8kmと9.8kmに決まっており(表1)、この地震の震源の深さは10kmより浅いと考えられます。


地震のメカニズム解は東北東−西南西走向の正断層を示しています(図2)。ここは沖縄トラフの地震活動の西端です(図3)。沖縄トラフ内の正断層の活動によると見られます。



(図1) 台湾付近の地図。

(図2) メカニズム解(防災科学技術研究所による)。東北東−西南西走向の正断層である。



(図3) 震源付近の地震分布。深さ40kmより浅い地震をプロットしている。東経123度より西側の地震は気象庁と台湾中央気象局の両方のデータ(2000年〜2002年)を用いて震源再決定している。東経123度より東は気象庁による震源(2001年〜2003年)を使用している。


表1 震源要素の比較

機関 緯度 経度 深さ マグニチュード
気象庁 24.79 122.04 43 5.2(MJ)
防災科学技術研究所(CMT解) - - 8 5.3 (Mw)
台湾中央気象局 24.91 122.22 9.8 5.8 (ML)
米国地質調査所 24.71 122.22 10 4.7





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