石垣島南方沖の地震(2004年3月6日、M4.7)

 2004年3月6日(日本時間)、石垣島南方沖でM4.7の地震が起こりました(図1)。深さは31kmです。
琉球海溝より南で発生していることから、沈み込む前のフィリピン海プレート内部で発生した正断層型の地震であると見られます(図4)。

 この付近では地震活動が活発です。同じフィリピン海プレート内で発生した地震としては、1998年にM7.7の地震(22.2N、125.4E)が発生しています。左横ずれ型の断層運動です(図4)。
 また今回の地震の約50km北では、琉球海溝のところで2001年にM6.2、2002年にM7.0の地震が発生しています。これらの地震のメカニズム解が低角逆断層型であることから、沈み込んだフィリピン海プレート上面で発生したプレート間地震であると見られます(図4)。



(図1) 震源付近の地震分布。1997年から2003年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。 ☆は本震の震央を示す。






(図2) 地震のメカニズム解。メカニズム解は防災科学技術研究所によるCMT解を使用している。メカニズム解は南北拡張の正断層型を示す。




(図3) 震源付近の最近の地震活動。1997年から2003年まで、M3.0以上(気象庁による)。丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。 ☆は本震の震央を示す。点線で囲った領域は1998年M7.7地震の余震域を示している。




(図4) プレート沈み込みと一連の地震活動の模式図




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