台湾東方沖の地震(2003年12月10日、M6.6)
2003年12月10日13時38分(日本時間)、台湾東部の台東県でM6.6(台湾中央気象局)の地震が
起こりました(図2)。深さは10kmです。
この地震では、台湾東部の台東県成功で震度6が観測されています(図3)。
台湾での報道によると、けが人が16人出ている模様です。
日本でも、 与那国島、黒島、西表島、石垣島、多良間島で震度1の揺れが記録されています(図3)。
この場所では1951年にもM7.3の地震が発生しており、その時には死者が17人出ています(図4)。この地震活動は、10月から11月にかけて台湾東部で連続発生したM7クラスの地震の1個です。
(図1) 台湾付近の地図。
(図2) 震源付近の地震分布。1991年から1999年まで、M4.0以上。
丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。
メカニズム解はUSGSのCMT解を使用している。
(図3) 震度分布。四角内の数字は震度を示す。 台湾での震度は台湾中央気象局(CWB)、日本側の震度は
気象庁(JMA)によるデータを使用。
(図4) 1951年10月から11月にかけて台湾東部で連続して発生した大地震の震源分布。台湾での時刻で表示している。1951年10月22日から11月25日にかけて、台湾東部でM7の地震が連続して4回発生した。4番目の11月25日に発生した地震(M7.3、死者17人)は台湾縦谷で発生しており、また、今回の地震の震源に近い。
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