沖縄本島北部の地震(2003年3月29日7時11分、M4.4)
2003年3月29日7時11分、沖縄本島北部でM4.4(気象庁)の地震が起こりました。
深さは60kmで、沈み込んだフィリピン海プレート内で発生した地震です。
この地震では、沖縄本島北部で震度1の揺れが記録されています。
地震のメカニズム解はフィリピン海プレートの沈みこむ方向(北西方向)に
拡張軸を持つタイプです。
震源付近の地震分布。1964年から1998年まで、M4以上。
丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。
地震のメカニズム解(赤いビーチボール状の球のこと)。下半球投影。
赤いところがP波の押しの部分である。
気象庁観測点の地震波形を防災科学技術研究所
ホームページよりダウンロードし、P波押し引きにより決定した。
T軸(拡張軸、メカニズム解で赤い領域の中央)は北西方向・下方を向いている。
これは沈み込んだフィリピン海プレートの傾斜方向と一致する。
この場所では、フィリピン海プレート内で沈み込む方向に拡張する応力場が
働いていると考えられる。
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