沖縄本島北西沖の地震(2003年3月13日3時4分、M5.4)

2003年3月13日3時4分、沖縄本島北西沖でM5.4(気象庁)の地震が起こりました。 深さは140kmで、沈み込んだフィリピン海プレート内で発生した地震です。
この地震では、沖縄本島を含む周辺の島々で最大震度2の揺れが記録されています。
地震のメカニズム解はフィリピン海プレートの沈みこみ方向に圧縮軸を持つタイプ です。よって、沈み込むフィリピン海プレート内の圧縮応力によって発生した 地震であると考えられます。

震源付近の地震分布
震源付近の地震分布。1964年から1998年まで、M4以上。
丸印は震源を表す。丸の色は震源の深さを示している。

プレートの図
南西諸島下に沈み込むフィリピン海プレートを西側から見た図。赤色は深さ0Km、黄色は深さ50km、 緑色は深さ100km、水色は深さ150km、青色は深さ200kmを示す。
☆は今回の地震の位置を示している。

地震のメカニズム解
地震のメカニズム解(赤いビーチボール状の球のこと)。下半球投影。 赤いところがP波の押しの部分である。 気象庁観測点の地震波形を防災科学技術研究所 ホームページよりダウンロードし、P波押し引きにより決定した。
P軸(圧縮軸、メカニズム解で白い領域の中央)は北西方向・下方を向いている。 これは沈み込んだフィリピン海プレートの傾斜方向と一致する。よって、この地震は 沈み込むフィリピン海プレートの圧縮応力場で発生したと考えられる。


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